眼の周りの黄色いリングが特長のコチドリ
6月になって干満で現れた善太川の水辺を、一年中いるハクセキレイやイソシギが歩きながら餌を探しているのを見かけます。
土手の傍のコンクリートの農道で、イソシギだと思われる鳥がヒョコヒョコ歩いていました。
ピーピーと鳴いてもいるのです。
大きさからはイソシギと思ったのですが、少し雰囲気が違います。
眼の周りに黄色いリングがあります。
調べてみるとチドリ目チドリ科のコチドリでした。
姿形はイソシギに似ています。
イソシギはチドリ目シギ科の鳥です。
コチドリはイソシギに比べて嘴が少し短い感じがします。
鳴いているコチドリは近辺を歩きながらも、相変わらず鳴き続けています。
幼鳥だと思われます。
親を呼んでいるのでしょう。
しばらくすると親鳥らしいコチドリがやってきました。
幼鳥はその後をついて行きました。
数日後にそこを通るとコチドリが1羽、田んぼの向こうのコンクリートの農道にいました。
次に畦と田んぼの間の石ころだらけの場所に座り込みました。
その様子を見ていなかったら石ころに溶け込んで分からないと思います。
幼鳥でさえ座って動かないことが安全だと知っているのです。
背景から突然飛び出せば刺激として認識されてしまうので、じっと背景と一体となって存在を消すことが身を守る方法の1つです。
多くの鳥たちも同様な行動をしますが、コチドリの幼鳥もするのですね。
本能的な行動って凄い思います。
土手にいた親鳥は私が歩いていくと飛び立って、善太川の水面上を飛んでいきました。
飛ぶ様子はイソシギと似たものでした。
同じチドリ目だからでしょうか。
イソシギは用水路や川辺近くで見かけることが多いのに、コチドリは川から離れたところでも見かけます。
永和の沼周辺や干上がり出した田んぼ、そしてハス田などです。
またイソシギは1~2羽がせいぜいなのに、コチドリは5~6羽の小群で行動しています。
蟹江周辺では春から秋まで日本で過ごし、産卵・育雛をします。
2年続けて同じ場所で見かけたので、その近辺で営巣していたと思われます。
コチドリたちは頻繁にちょこちょこと動きながらユスリカなどの昆虫を探して食べているようです。
これらの行動はイソシギと同じ感じがしています。
(チドリ目 チドリ科)
カモ撮りこうちゃん