世界的に減少しているカシラダカ

冬になるとたくさんの鳥たちが越冬のためにやってきます。

川、ヨシ原や雑木林で、その姿が見られます。

この時期は常緑樹以外の雑木の葉が落ちて、鳥たちが丸見えになるので、写真を撮りやすいのです。

きっと鳥たちにとっては危険を感じる圧迫感が強いのではないかと思われます。

その冬鳥のうち、蟹江周辺では12月末になるとカシラダカを見かけるようになります。

大きさはスズメくらいで、冠羽がリーゼント風になっていて、それを立てたり閉じたりします。

10羽前後の小群で行動しています。

カシラダカの名前を聞いたときタカの仲間かと思ったのですがそうではありませんでした。

3月初旬には見かけなくなります。

カシラダカはスズメ目ホオジロ科の仲間です。

この仲間のホオジロ、オオジュリン、アオジと雰囲気が似ていて区別するのが難しいのです。

住み場所と習性に違いがあるので、それがはっきりしていれば何とか区別できます。

でも4つの個体を並べて区別しろと言われたら多分できないかも知れません。

カシラダカは永和や弥富市海屋(かいおく)の土手や雑木林、庄内川の河原のヨシ原などで見かけました。

小群で降り立って植物の種などの採餌を行っています。

こんなところに餌があるのかと思っていましたが、今ではヨシ原や河原には、単子葉植物の種がそこら中に落ちていて、食べ物の宝庫だと思うようになりました。

土手や畑などで採餌している時に、危険を感じると近くの雑木林の枝に避難します。

いつでも避難できる雑木の枝が近くにある地面で採餌する習性があるようです。

カシラダカはシベリア大陸とカムチャッカ半島から日本に越冬のためにやって来ます。

こんな小さいカシラダカが、これほどの距離を飛んで来るとは信じられないほどです。

山階鳥類研究所の標識調査による捕獲数の結果では、カシラダカが減少しているというのです。

同じホオジロ科のオオジュリンやアオジの数は増えているといいます。

カシラダカの減少は世界的な傾向で、30年前から75~85%くらい減少しているといいます。

繁殖地、越冬地や渡りの中継地などが関わっている可能性がありますが、なぜ減少しているのかの確かな原因は分かっていないようです。

カシラダカのような小さい鳥たちが減少していく原因が、人間と自然環境の関わり合い方にあることは当然のことだと思われます。

カシラダカの問題を通して、自然環境の在り方を真剣に考えてみたいものです。

(スズメ目 ホオジロ科)

カモ撮りこうちゃん