ウマの乗馬訓練を眺める
オオタカやヒヨドリがいないかと宝川河口の土手を歩くと、川の反対側にウマの厩舎と調教訓練する広場や建物が見えます。
いつも土手を歩くので、馬の世話をしたり、調教訓練したり、乗馬させたりしている様子を見ることができます。
建物外壁には、「誘導馬騎手アカデミー」「乗馬クラブJOY」と書かれていて、騎手になるための学校と、一般人向けに乗馬させる業務案内のようです。
誘導馬騎手とは、競馬場で出走する馬を誘導する仕事でないかと思われますが、詳しいことは全く分かりません。
名古屋近辺で馬の調教訓練や乗馬させる場所があることにびっくりしました。
乗馬クラブの隣には「ドッグケア」の場所もあり、休日には色々なイヌがフェンス内の敷地で、走り回っています。
ほとんどが血統書付きと思われるイヌたちで、柴犬や雑種犬とは違っている犬たちです。
乗馬クラブと同じ経営者だと思われます。
厩舎の中に土手側の窓が開くものがあり、馬たちが外を眺めています。
前の叢(くさむら)でヌートリアが草食みしているのをじっと眺めていました。
この様子から、ウマなら内発的な動機づけが働くのではないかと思いました。
外を見ることが報酬となって、やる気を起こしたり、生活に満足感を得られる効果があるかもしれません。
ある日丸く囲まれた柵の中で、白馬が地面に横たわっていました。
私は具合が悪くて倒れているのではないかと思いました。
こんな大きなウマが死んだら、どう処理するのだろうかと心配になりました。
解体して馬肉にすることはないだろうなと思ったりもしました。
傍で男女2人が様子を見ていましたが、余り慌てた様子はありません。
私が土手の先まで行って戻ってくると、その馬は立ち上がっていました。
疲れてごねて横たわっていたのか、他に理由があるのかは分かりません。
でもその光景はとても印象に残りました。
ここで働いている人の数はかなり多く、頻繁にウマの体を洗ってやっています。
ウマも素直に従っています。
調教や乗馬訓練でも指示に従って、おとなしく、歩いたり、速足になったり、横たわる木を越えたりという動作をしています。
人間にとって、便利で素直な動物のように思われますが、時には反抗したり、反乱したりしたくならないのでしょうか。
私なら、そんな行動をとるのは必然に思うのですが、ウマの気持ちはどんなものだろうと考えてしまいました。
(ウマ目 ウマ科 ウマ属)
カモ撮りこうちゃん