ムカゴ飯を作って食べてみた
ムカゴはヤマノイモのツル状の茎から葉が出る脇につく小さなジャガイモ状の実です。
東北では野山を歩いていると、林縁でよく見かけます。
カキやリンゴなどの他家受粉でできる果実と違って、ヤマノイモの遺伝子をそのまま受け継いでいます。
言ってみれば、陸上にできたサツマイモ(根)やジャガイモ(茎)といったところでしょうか。
ヤマノイモの根は自然薯(じねんじょ)とよばれ、トロロにして食べられます。
何年か前に宮城県丸森から相馬に抜ける国道113号線沿いにある「生き生き交流センター大内」に入ると、ムカゴと自然薯を売っていました。
前から食べたいと思っていた自然薯を買い求めました。
地産の販売所では珍しく高価で、新聞紙に巻かれて2000円ほどでした。
トロロにして食べましたが、野性味と粘りが強く、食べるのに一苦労した想い出があります。
スーパーで売っているナガイモの方が、食べ易く美味しいと思ってしまいました。
後から分かったのは、自然薯は粘りが強いので、だし汁で粘りを薄くして食べるそうです。
私は自然薯の食べ方を知らなかったのです。
いつかまた挑戦してみたいと思っています。
数日前に宝川の土手を歩いていると、たくさんのムカゴが落ちていました。
晩秋で葉が落ちヤマノイモそのものは分かりませんでした。
そのムカゴを拾ってきて、ムカゴ飯を作ることにしました。
向かいのご主人からちょうど新米を貰っていたので、それを使って作ったのです。
作り方はとても簡単です。
①炊飯器に米と水を入れ、塩と酒を少々加えます。
②洗ったムカゴを上に乗せて炊くだけです。(ムカゴの皮が厚いと青臭く感じることがあるので、布に入れて揉んで皮を落としておくと良いようです。)
食べる時に、ゴワゴワして食べにくいかと思いましたが
そんなことは一切なく、とても美味しいムカゴ飯になりました。
ムカゴはイモのような感じで癖はなく、塩で結んだおにぎりのご飯版といったところでしょうか。
是非みなさんも試してみてください。
(ヤマノイモ科 ヤマノイモ属)
カモ撮りこうちゃん