売っているハクサイはなぜあんなに綺麗なの
冬になるとハクサイを食べたくなります。
水炊きなどの鍋物に使われますね。
私は小さい時からキャベツよりハクサイが好きでした。
理由は定かではありませんが、ハクサイを使った料理すべてが美味しく感じてしまいます。
自宅ではすき焼きと称して、豚肉を入れたすき煮を母が作ってくれました。
ハクサイが大量に入っていて、それに馴染んできたことも一因だと思います。
すき焼きに牛肉を入れるのが一般的だと後で知って驚きました。
酒の肴として、母がハクサイと豚のバラ肉をカタクリ粉にまぶして、鍋に胡椒を入れて煮たものを、父が酢醤油で食べていました。
私がそれを食べたこともハクサイが好きになった理由かもしれません。
弟や妹たちは、それほど好きではないとのことです。
庭にハクサイの苗を買ってきて植えておきました。
無精者なので肥料も農薬も撒かずに放っておきました。
するとハクサイが成長するにつれてイモムシがつき、葉を食べ出しました。
観察するとイモムシは緑色、茶色など3種類のイモムシが這いまわって、葉を食べていました。
イモムシは葉の表に出てくることはあっても、基本的には葉の裏の葉脈のところに平行にとりついています。
危険を避ける習性だと思われます。
ハクサイはアブラナ科で、モンシロチョウやヨトウムシの幼虫などが取りつきます。
見かけた幼虫もモンシロチョウとヨトウガではないかと思われます。
食べれば当然のこと糞をします。
葉のそこら中が穴だらけになり糞だらけになりました。
その後は葉がなくなって葉脈だけになってしまいました。
食べるつもりでハクサイの苗を植えたものの、観察する方が面白くなってしまいました。
その後、地面は幼虫が排泄した湿った糞で汚れてしまいました。
スーパーで売られているハクサイは、なぜ綺麗で瑞々しいんだろうと不思議に思います。
肥料や農薬の他に、生長に合わせた管理が行き届いているからだろうと思うのですが、私がした経験とのギャップが大きすぎて、なかなか納得いきません。
食べ残された葉脈がデザイン風だったので、年賀状の写真にして友人たちに送りました。
きっと呆れられたに違いありません。
(アブラナ科 アブラナ属)
カモ撮りこうちゃん