アキアカネも産卵し出したぞ
秋になるとアカトンボの仲間が産卵し始めます。
夏は養老山地で過ごし、秋口に里に下りてきて産卵するのです。
蟹江周辺で見かけるアカトンボは、アキアカネ、コノシメトンボ、ナツアカネが主に見られますが、これまで産卵を見かけたのは、アキアカネ、コノシメトンボだけです。
観察していると、翅に黒い斑紋があるコノシメトンボが10月半ばに連結産卵していたのに、その頃アキアカネの数は少なく、産卵風景を全く見ていませんでした。
10月末になって午後2時ころに永和の沼付近を歩くと、たくさんのアキアカネが枝に止まったり上空を飛んでいるのを見かけました。
もうその頃にはコノシメトンボの数は減ってきていました。
これまでの経験から、アカトンボが産卵するのは、好天の風がない午前10時~午後1時頃までで、それ以降は産卵しません。
そんな条件にとても敏感なようなのです。
いっとき産卵行動をすると、その後丸く交尾態になって、近くの草の葉などに止まります。
少し経つとまた連結態になって産卵行動を繰り返します。
今年になって気がついたのですが、コノシメトンボとアキアカネの産卵時期はずれているのではないかと思うようになりました。
大体半月位のズレがあるのです。
アキアカネが産卵する時期には、コノシメトンボの数そのものが少なく、産卵していてもメスの単独産卵で、連結産卵は見かけていません。
他の地方でも、同じようにずれているのではないかと思っています。
来年もずれているかを確認できたらよいなと楽しみにしています。
コノシメトンボの産卵は打水産卵ですが、アキアカネは打水産卵ばかりでなく打泥産卵(泥に産卵する)するのも見かけました。
そのために泥で尻尾が抜けなくなっているカップルもありました。
同じように見えるアカトンボといっても、種類によって産卵時期や産卵習性が異なっていることが予想されます。
そんなことを知ることも楽しみの1つです。
(トンボ科 アカネ属)
カモ撮りこうちゃん