猛禽類のオオタカに魅せられる

タカの仲間には何種類かありますが、やはり猛禽類の雰囲気を醸し出しているのは、何といってもオオタカとハヤブサでしょう。

またウサギやキジなどの中型の動物も狙えることから、昔から鷹狩に使われてきました。

ハヤブサは留鳥で飛んでいる姿を時々見かけますが、身近で見かけたのは4年間で3回ほどで、殆ど出会えないといってもよいタカです。

オオタカは蟹江周辺では冬鳥で北の地方からやってきます。

見かけるのは11月末から3月頃までで、その後は見かけなくなります。

日光川、善太川や宝川の土手周辺で見かけます。

オオタカも出かければ必ず見られるということはありません。

オオタカの行動範囲はかなり広いので、何日もでかけてやっと1回出会えるのがせいぜいです。

オオタカの成鳥はカラス位の大きさで眉班(びはん)があり、白い腹に横線が入って飛んでいるときは白っぽい雰囲気です。

幼鳥の眉班も同じですが、腹は茶色の縦のとびとびの線が入っていて、雰囲気が違います。

オオタカは電柱の天辺か木の枝にしか止まらず、カラスのように電線に止まることはありません。

それぞれの種で、止まり方にも習性の違いがあるようです。

オオタカは小鳥や昆虫、ネズミ、カエル、トカゲやヘビなどを捕ります。

日光川では土手の叢(くさむら)やヨシ原に降り立つ姿をたびたび見かけますが、狩りの瞬間はまだ写真に撮れていません。

弥富市海屋の稲刈りの後の田んぼで白い羽が散乱しているのを見かけました。

オオタカがコサギかカモメを狩って啄んだ後ではないかと思われます。

ユーチューブでコサギを啄んでいる様子が映されていました。

映像を見ると、猛禽類の凄さを感じてしまいました。

これが彼らの生き方なのですから当然といえば当然ですね。

ある時、日光川の土手にある大木の枝にオオタカが止まっていました。

私が近づくと飛び立ち、足にハトらしい獲物を掴んでいました。

付近で狩りをしたようです。

翌日も行ってみるとオオタカがやはりいました。

私たちも釣りで大物が釣れると翌日にそこに行くのと同様に、オオタカも獲物を狩ったところにまた来ているのではないかと思われます。

狩りの獲物が報酬となって、行動がくり返されるように強化されているのでしょう。

人もオオタカも同じなんだなと思ったものです。

今年の冬、宝川脇の雑木林にオオタカの幼鳥が越冬しているのを見かけました。

その林はキジバトやヒヨドリの群れが住みついています。

オオタカが林の上空を飛ぶと、ハトたちが混乱して右往左往して飛ぶのが見られました。

オオタカの幼鳥がその群れに向かって急降下しようとしている姿を写真に捉えました。

何度も見かけているうちに、だんだんオオタカに愛着を感じるようになってきてしまいました。

(タカ目 タカ科)

カモ撮りこうちゃん