玉ねぎの薄皮で染色する工程
草木染は昔から行われてきました。
基本的にどんな草木も染めることができます。
ただ染めてから、水に流すと色が落ちてしまいます。
そこで色止めのために草木灰や茶殻などを入れた湯を使って、色止めをします。
その薬剤を媒染剤といいます。
玉ねぎの茶色の薄皮を使っても、黄色い色を染められます。
その手順は、
①薄皮をネットなどの中に入れて、ボールなどの熱い湯の中で浸します。
②他のボールに、熱い湯を入れてスーパーで売っている焼きミョウバン(媒染剤)を溶かしておきます。
③そこで絹布か木綿などを、薄皮の水溶液に浸します。茶色に染まったら良く絞ります。
④それを焼きミョウバンを入れたボールに入れると、茶色がきれいな黄色に変わります。
⑤それを何度も繰り返せば、黄色が濃くなります。 こんな手順です。
硫酸銅や塩化第二鉄など媒染剤に寄って色合いも変わります。
媒染剤の多くはイオン化合物つまり塩(えん)の仲間です。
醤油は塩化ナトリウム(しお)が入っているので衣服につくと取れなくなります。
染めていることになるからです。