小学校の中学年頃からトンボ捕りに夢中でした。
その中でもギンヤンマ釣りは忘れることができません。
ギンヤンマのメスを捕まえると黒い木綿糸をトンボの胸につなぎ、糸の先を竹に結んで、川や田んぼを巡回しているオスのまわりでゆっくり回す↺
するとオスがメスを目がけて飛んで来て、つながって連れて行こうとします。
ゆっくり回しながらそっと地面に下ろすと、憧れのギンヤンマのオスが手でも捕まえられます。
メス一匹で3~4匹のオスは確実に捕れたものでした。
メスが捕れないときはどうするか。
タモ網で捕ったオスを、絵の具でメスに仕立てました。
腹の端のブルーを白く塗り、尾っぽを茶色に塗り、翅を少し茶色に塗って、メスに変えてしまいます。
同じように回すと、オスは近くまで来て一周くらい回ってから飛び去って行きます。
オスが近くに来た瞬間をタモ網で捕まえるのが勝負どころです。
今でもギンヤンマ捕りの夢を見ると、寝ていても体が震えます。
トンボ捕りや魚捕りは、少年時代の私の遊びの中心でした。
トンボの習性を知らない間に学んで、それを利用してギンヤンマを捕ろうとしてたのだと、最近になってようやく気がつきました。
何十年も経って、少年時代のようにトンボを含めた野生の動植物に向き合ってみると、それぞれが独特の生き方や習性を持ちながら、自然環境と深く関わって子孫をつないでいる様子に心を奪われるようになりました。
そんな動植物の習性や生態の違いばかりでなく、子孫をつなぐ営みこそが生きる意義そのものではないかとさえ思うようになってきました。
そんな一端を皆さんにも知って貰えたらと思って、このホームページを開設することにしました。
サイト運営者:カモ撮りこうちゃん