ツバメが電線にたくさんとまっている理由が何となく分かった!
コンバインの周りを飛び交うツバメ(見えるかな?)
刈り取った田んぼ近くの電線にとまるツバメ
ツバメの飛翔
飛島村では8月20日前後に稲刈りが始まります。
こんなに早く稲刈りをしているところは県内でも珍しいと思われます。
早場米のコシヒカリを植えているからです。
7月下旬には出穂して花が咲きます。
8月中旬を過ぎると収穫し出します。
県内で多く植えられているアイチノカオリは、10月中旬が刈り入れ時期で、イネはまだ出穂していません。
同じイネなのにこれほどの違いがあることに驚いてしまいます。
田んぼも広くなって大型機械が入れられるようなりました。
個人経営だった農業が株式会社や農協が中心になって農業を行うようになり、各農家は田んぼを委託したり、その会社の従業員になったりして給料を貰うようになったと聞いています。
今では大型のコンバインで一気に刈り取りが行われます。
1時間もかからずに1区画のイネ刈りが終わります。
昔は刈り残されたイナホもあったのですが、完全に刈り取れるようになって落ち穂などほとんど残っていません。
ハトやスズメの餌は残っていないような状態です。
ハトやスズメにとっては、刈り取り前のイナホが垂れている時が最大の餌採り時期ということになります。
先日コンバインで稲刈りしている場面で、いつも通りアマサギがコンバインを追いかけていました。
アマサギは昆虫食が中心なのでイネ刈りで追い出されたイナゴ類を狙って追いかけているのです。
そのイネ刈り場面でたくさんのツバメが飛び交っていました。
ただ飛んでいるというだけではないようです。
理由はイネ刈りで飛び上がってくる昆虫などを狙っているからだと思われます。
というのは6月の暑い日に、大型機械で畔の雑草を除草していた付近を、たくさんのツバメが低く何度も飛び交っていました。
除草して飛び上がってくる昆虫などを捕らえようとしているようでした。
今回のイネ刈りも同じ状況だと考えられます。
アマサギは昆虫を探しながらコンバインの後を追いかけているので目につきますが、ツバメのように飛び交う大きくない鳥の場合には、なかなか分かりません。
その後近くの電線にたくさんのツバメがとまっていました。
秋の終わりには南に帰るツバメなので、この時期には群れになると思われます。
イネ刈りしている田んぼ近くの電線にとまっているのは、飛んでいる昆虫を捕らえるために集まってきた可能性があります。
イネ刈りをする⇒昆虫が出てくる⇒捕りやすい という学習がなされていると思われます。
ツバメも思っているより賢いのではないかと思ってしまいました。
(スズメ目 ツバメ科)
カモ撮りこうちゃん