この辺りでキセキレイを見かけるのはやはり珍しい
セキレイの仲間には3種類あります。
ハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイです。
その中でも畑や田んぼの畔など頻繁に見られるのはハクセキレイです。
セグロセキレイとキセキレイはほとんど見かけません。
セグロセキレイは一昨年に永和の沼周辺の干上がった水辺で見かけたものの、今年になってからは1回も見ていません。
絶対数が少ないように思われますが、生息環境の違いかも知れません。
以前見かけたのは長良川の堤防下の叢と、海津市ハリヨ公園の中でした。
人家から離れた自然環境のところです。
そのセグロセキレイよりはさらに珍しいのはキセキレイです。
天童周辺では丘陵地帯の山道や電信柱の電線にとまっていました。
共に山が迫っている環境だったので、山沿いやその渓流付近に生息していると思っていたのです。
昨年になって弥富市の宝川の土手下の用水路でキセキレイを見かけました。
とても驚きました。
こんな海に近い平野部の用水路でキセキレイがいるはずがないと思っていたからです。
濁って汚れた用水路で餌探しながら移動していました。
今年の春先に飛島村服岡の用水路で、クサシギが採餌している様子を写真にとりました。
クサシギは冬鳥で夏になるとユーラシア大陸に帰ると思われます。
10月下旬にその用水路でクサシギかと思われる鳥が尻を振りながら餌探しをしていました。
クサシギがもうやってきたのかと思って写真と動画を撮りました。
距離が遠いせいで写真はぼやけていたのですが胸が白くて黄色い感じです。
後で動画を見ると、なんとキセキレイだったのです。
連日この辺りを歩き回っているのに、キセキレイは見たことがありません。
なぜこんなところに見かけるのかとても不思議です。
キセキレイは留鳥なのにほとんど見かけないのです。
山沿いから1羽だけで移動してきたのでしょうか。
この付近で生息していて繁殖しているとしたら、もっとキセキレイを見かけても良いはずです。
色がただ違うだけと思っているセキレイの仲間ですが、どうも習性や生態が違っているようです。
単なる体色の違いだけではないことを感じてしまいました。
(スズメ目 セキレイ科)
カモ撮りこうちゃん