好きになれそうもなかったフシグロセンノウ
東北の野山を歩き回って出会った植物にはたくさんの種類があります。
特定の植物の写真を撮る目的で山に入ることはほとんどなく、目についた面白そうだと思う植物があると、とにかく被写体として撮り続けてきました。
それは動物でも同じです。
家に帰って名前を調べて分類し、パソコンに分類ごとにネーミングして保存し、バックアップのためにハードディスクにも送ってためておきました。
そんなことをかれこれ10年以上やってきたので、分類したカテゴリー内の写真もだんだん多くなってきたのです。
読者の皆さんの中には、掲載写真は他から引用した写真ではないかと思われる方もいることでしょう。
(ぼやけた写真ばかりだからそうは思わないかな?)
引用したり提供を受けた写真には「~から引用とか提供」と記しています。
今のところ掲載した写真の99%以上は私自身が撮った写真です。
このHPの趣旨は私の経験や考えたことを皆さんに提供しようと考えているからです。
宮城県の村田町の山中や川崎町の用水路脇でフシグロセンノウを見かけて写真を撮りました。
調べてみるとナデシコ科の花を咲かせます。
花の雰囲気はナデシコそっくりです。
でもカワラナデシコなどに比べると花が大きいのです。
多分ナデシコ科では一番大きい花に属すると思われます。
見つけた場所は杉林の下と樹林下の用水路で薄暗い場所でした。
最初の印象は花の色が朱赤色(赤い橙色)で余り好感は持てませんでした。
理由は自分でも良くわからないのです。
同じ色のノウゼンカズラも好きになれていません。
このフシグロセンノウは日本の固有種でどこでも見られる訳でなく、偶然見かけるだけです。
因みに名前のフシグロセンノウのフシグロは、茎の節の所が黒くなるという所からの命名です。
そんな積もりで見たことはなかったので、撮った写真の節の部分を拡大してみたら確かに黒い感じがしました。
フシグロセンノウは秋田県、佐賀県、長崎県、鹿児島県では絶滅種、千葉県、石川県では危急種となっています。
やはり珍しい植物です。
いわきに住む友人が、タマアジサイの季節ごとの写真を送ってくれています。
その中に見かけた動植物の写真を併せて送ってくれました。
その中にオニヤンマ、ウラギンシジミの他にツリフネソウ、キバナアキギリ、フシグロセンノウ、ガマズミ(?)などの写真もありました。
私自身も宮城県側で見かけていた動植物です。
私が見かけた村田町や川崎町は阿武隈高地の北のはずれにあたります。
茨城県北茨城市の花園峡谷は南のはずれです。
同じ高地なので似た植生の可能性があります。
フシグロセンノウも歩いていて、きっと偶然見かけたのではなかったかと思われます。
とにかく日本の固有種だったことに驚いしまいました。
(ナデシコ科 マンテナ属)
カモ撮りこうちゃん