いつも周りを気にしながら魚を啄むミサゴ
日光川、善太川と宝川の河口の合流地点では、ミサゴが2羽夏でも生活しています。
いつも川の真ん中の杭にとまっています。
他の杭にはカワウが何羽もとまっていて、それぞれの定位置があるようです。
危険を感じたり餌を捕る時に飛び立っても、同じ場所か他の決まった定位置の杭にとまります。
数年間ミサゴを観察していると、朝方と夕方に魚を捕りますが、大きなコイやボラを主に餌食にしています。
汽水域になっている河口ではボラの数が多く、獲物を掴んで飛翔している姿を見るとボラの時が多いのです。
この河口周辺ではコイやボラなどがとても多く、それらがカワウ、アオサギ、トビ、ミサゴ、カモメなどの鳥たちを育んでいるとつくづく思います。
コイの中には50㎝を越えるものも見かけることがあります。
捕ったボラをどこで食べるかというと、2羽のミサゴは定位置があって、1羽は弥富市海屋の田んぼ脇の電柱で、もう1羽は飛島の畑の中の電柱でボラを啄みます。
するとその辺りを縄張りにしているカラスが近くの電線に来て、おこぼれ頂戴しようとします。
根気強くずーっととまっています。
ミサゴが啄む途中で落としたかけらを道路に降りてたべていることも時々あります。
いつも不思議に思うのは、啄んでいるミサゴに襲いかかって奪い取ることはしません。
これは他の鳥に対しても同じで、カラスがオオタカ、ノスリやトビが木にとまったり地面に降りている時は攻撃しないのです。
飛び立つと突いたり追いかけることはあります。
とても不思議です。
掲載した動画ではカラスがいつも通り傍にとまっていましたが、諦めて飛んで行ってしまいました。
ミサゴはいつも回りを見回して横取りされないか、敵がいないかと四六時中警戒しながら啄んでいました。
野生で生きるには常に緊張を強いられているのですね。
動画の中で猛禽類のミサゴが鳴いている場面が出てきますが、とても可愛い声で鳴いています。
人は見かけに寄らないとよく言われますが、このミサゴの鳴声もそんな感じを受けたものです。
(タカ目 ミサゴ科)
カモ撮りこうちゃん