待ちに待ったタマアジサイの写真が送られてきた
蟹江周辺では6月末から7月下旬までに色々な場所でアジサイの花を見かけるようになります。
花のように見えるのは萼(ガク)で、それが咲き出してからだんだんと色が変わっていきます。
リトマス紙と同じで土壌の酸性度の違いで花の色は異なります。
「酸性なら青、アルカリ性なら赤」になりますが、最初は薄い黄緑色ですが、それが酸性度の違いで青や赤になってから、萎(しお)れていく前には赤味を帯びるようになっていきます。
私はガクアジサイが好きですが、園芸店では色々と品種改良されたアジサイが販売されています。
ヨーロッパにあるアジサイは、日本のアジサイを移植したと言われています。
品種改良されて、また日本に逆移入されたセイヨウアジサイも入ってきているようです。
そんなアジサイの中で、蕾になるアジサイがあるのです。
初めて見たとき、こんなアジサイがあるのかと吃驚(びっくり)しました。
それは東日本大震災前の浪江からいわきに向かう県道35号線沿いの崖でした。
いわき市の山沿いの渓流脇でも見かけました。
当時はデジタルカメラで何枚か撮ったのですが、その画像がどこかに入り込んで見当たりません。
「日本の樹木」(林弥栄編 山と渓谷社)には「山地の谷川沿いに生え、よく分枝して高さ1.5~2㍍になる。~中略~ 花序ははじめ総苞に包まれた直径2~3㌢の球形だが、やがて総苞は落ち、淡紫色の小さな両性花多数を直径2~3㌢の白い装飾花がとり巻く。」と記されています。
そんなタマアジサイをもう一度見てみたいと考えているのですが、この新型コロナの影響で移動するのがままなりません。
いわき在住の友人と郵便でやりとりしていたら、彼は北茨城市の花園渓谷に時々渓流釣りに出かけているようです。
小さい頃からチョウなどにも親しんできた経歴の持ち主で、今でも興味関心があり、その点で私と似ています。
そこで渓流釣りや散策などで出かけたときに、6月~7月にタマアジサイの写真が撮れたら送ってもらえないかと頼みました。
数日前に他の資料と一緒に2L版の写真が50枚も送られてきました。
数枚でも送って貰えたらと考えていたのですが、予想以上の多さに恐縮してしまいました。
写真で見るとタマアジサイはやはり綺麗だなあと思います。
蕾が剥がれて花が現れる情景とその薄紫の色の風情も改めて感じました。
私のこれまでのアジサイのイメージを覆された事例として、タマアジサイは印象的な花なのです。
ここに掲載された写真は、全てその友人から提供された写真です。
(ユキノシタ科 アジサイ属 落葉低木)
カモ撮りこうちゃん